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2006年08月22日
Altium Designer 6.4
Altium Designer 6.4 がリリースされ、すでにWeb Updateが可能になっています。
実質的には前作Altium Designer 6.3のリリースは6月でしたので、わずか 2ヶ月あまりで新バージョンが登場したことになります。
アップデートの内容がリリースノートで紹介されています。これにざっと目をとおしたところ、新しい機能の追加より、むしろ既存機能の完成度を上げるための改良に注力されているように思います。
またアップデート項目を数えたところ、以下のような件数でした。
(1) PCB エディタ - 107
(2) CAM エディタ - 1
(3) Schematic エディタ - 13
(4) FPGA - 18
(5) システムレベル - 26
(6) EMBEDDED - 4
(7) シグナルインテグリティ - 7
この数字から、今回の新バージョンも PCB 機能を重視したアップデートが行われたものであることがうかがえます。
Links:|Altium 情報局|Altium 問合せ・請求||Altium Designerユーザ情報サイト|
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2006年08月05日
Board Implementation それともフルセット?
Altium Designer のラインナップの中で基板設計機能を備えているのは、Board Implementation とフルセットの 2 種類です。このため、ボードレベル設計ツールのお問い合わせをいただいた場合には、この両方を紹介させていただきますが、最近はフルセットを選択いただく場合が増えてきています。
この理由の一つは価格面にあるのではないかと思います。
ノードロック版の場合、Board Implementation(Fundation付)の価格が、1,196,000円でフルセットが1,400,000円ですので、価格差は約 20万円しかありません。また両方とも 100万円前半の価格であり、以前のように基板設計だけなら100万円以下で買えるというわけでもありません。このためどうせ買うならフルセットにしておこうということになるようです。
これは売り手側にとっては実にありがたいことなのですが、弊社のようにコンサルティングという名前で商売をさせてもらっている場合には、このことがユーザの利益につながるかどうかを考えなくてはなりません。
そこで、いくつかのケースに分けて 20万円 の追加でフルセットを買う価値があるかどうかを考えてみました。
(1) ボードレベルだけでなく、FPGA のハードとソフトを開発する場合
これの場合は間違いなく買いです。20万円の投資で基板設計に加えFPGAの論理合成、FPGA上のCPU のソフト開発、デバッグ環境追加されます。さらに、論理合成の終わったライセンスフリーのCPU コアや、ペリフェラルのライブラリが豊富に用意されています。
Embedded Intelligence Implementation の単品価格(Foundation 抜き)が598,000円であることを考えても大変お買得であるといえます。
標準装備の CPU ライブラリ
(2) ボードレベルだけでなく、FPGA のハードを開発する場合
この場合も買いだと思います。FPGA のハード開発だけを考えても PCB との統合環境で FPGA の開発ができることには大きなメリットがあります。まず、PCB と同じ回路図エディタを使って FPGA のデザインエントリーができること、そしてPCB ツールとの連携により FPGA 端子のアサインの自動変更ができることなどのメリットがあげられます。
このケースでも、ツールの使い分けが不必要なことや容易にデータの連携ができることなど、統合環境のメリットが十分に生かされるはずです。
回路図シンボルと論理記述を混在させたデザインエントリーが可能。論理合成済みの
CPU コアライブラリが用意されており、CPUシンボルを置くだけでCPU を作る事ができる。
(3) ボードレベルの設計だけを行う場合
関連部署や取引先を含めて FPGA を使用していない場合には、FPGA 開発のための機能はほとんど使う機会はないと思います。しかし、今後さらに FPGA が普及することにより、FPGA 開発プロセスとの連携が要求されるようになってくるはずです。 現在すでに FPGA のピンアサイメントを PCB レイアウトにあわせて決めるという手法が定着しています。
フルセットを導入することによりFPGA 開発プロセスを身近なものにすることができ、このような環境の変化に対応しやすくなります。このようケースでも20万円の投資は価値があるのではないでしょうか?
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2006年08月04日
ショートカットキー
Altium Designer 6 のトライアル版や製品版を使い始めた方々から、マウスのカーソルにぶら下がっているテキストをどうしたら消せるか?という質問を良くお受けします。
Shift + H で消えますよ!とお答えするわけですが、編集モードに入っていないコマンド待ちのときには、表示コントロールのためのショートカットキーが表示されていますので、これに気付けば一目瞭然、問い合わせするまでもありません。
CAD による編集作業の能率を上げるためには、ショートカットキーを効果的に利用することが必要です。このため Altium Designer 6 では、配線中に使用する多くのコマンドがショートカットキーに割付けられています。そしてそのショートカットキーに割り付けられた機能は、画面上の表示や PDF ドキュメントで説明されています。
ショートカットキーを有効にお使いいただくためには、画面上に表示されるメッセージに気をつけていただくことも大事なのですが、まずショートカットを解説したGU0104 Shortcut Keys.pdfに目をとおすことをお奨めします。このPDF ドキュメントは Altium Designer 6がインストールされたフォルダー及び、アルティウム(英語)のWEB サイトにあります。
C:\Program Files\Altium Designer 6\Help\GU0104 Shortcut Keys.pdf
(デフォルトでインストールした場合)
http://www.altium.com/files/learningguides/GU0104%20Shortcut%20Keys.pdf
こんなにたくさんのショートカットがあるのか!という驚きとともに、今まで探していたショートカットが見つかるのではないかと思います。
そしてもうひとつ極めつけの機能として、ショートカットパネルがあります。このパネルは、
View - Warkspace Panels - Help - Shortcut で表示され、編集作業中に使用できるショートカットの一覧が示されます。
この機能についても、マルチメディアデモが用意されていますのでご覧ください。
http://altium.com.edgesuite.net/videoplayer/?lib=ad6_whatsnew_JP&flid=6
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- in Altium Designerの機能/用法
夏季休業日のお知らせ
長い梅雨も終わり、ようやく暑い夏がやってまいりました。
さて弊社アンビルコンサルティングでは8月10日、及び8月14日~15日を夏季休業日とさせていただき、一切の業務をお休みさせていただきます。
ただし早朝と夜間に e-mail のチェックをいたしますので、お急ぎの用件がございましたら info@anvil.co.jp までご連絡ください。
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2006年08月03日
Altium Designer 6.3 の新機能とアルティウムのサイト
Altium Designer 6.3 では、改良項目の数でこそ前回のアップグレードに及びませんが、PCB のマニュアル配線の負担を軽減する革新的な改良が実現されています。
DirectX 9.0c Shader Model 3.0 のサポートにより描画速度が20倍に向上するというのも画期的ですが、新たに追加された束線配線/編集機能はそれ以上にすばらしいものです。
この機能については、アルティウム ジャパンの WEB ページにマルチメディアデモ(オートデモ)が用意されていますのでまずこちらをご覧ください。
束線配線のマルチメディアデモ
http://altium.com.edgesuite.net/videoplayer/player2.html?lib=ad63_nf&flid=7
束線編集(スライス)のマルチメディアデモ
http://altium.com.edgesuite.net/videoplayer/player2.html?lib=ad63_nf&flid=5
この2つの機能は、次のページで日本語による説明が行われています。
束線配線機能の概要説明
http://www.altium.co.jp/Evaluate/DEMOcenter/AltiumDesignerNewFeatures/Enhancementstosupportmultitrackrouting/
束線編集(スライス)機能の概要説明
http://www.altium.co.jp/Evaluate/DEMOcenter/AltiumDesignerNewFeatures/SlicePCBtracks/
また、Altium Designer 6.3 の新機能の全貌をお知りになりたい場合には、以下のページをご覧ください。
http://www.altium.co.jp/Evaluate/DEMOcenter/AltiumDesignerNewFeatures/
どうですか?これは良い! と思いませんか?
Altium Designer 6.3 の新機能はもちろんのこと、これらを紹介するマルチメディアデモや日本語による紹介ページも大変充実しています。
本来ならばこれらの日本語ページには、アルティウム ジャパンのトップページからのリンクで容易に辿りつけるはずなのですが、何故かすぐに英語のページに飛んでいってしまいます。
もしアルティウムジャパンのサイトで、英語のページに飛んでしまった時には、ドメイン名 "com" のところを "co.jp" に書き換えてみてください。ほとんどの場合ページが日本語に変わるはずです。アルティウムのサイトがすぐに英語ページに飛んでしまうのは、日本語ページが無いからではなく単に隠れているだけなのです。
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2006年08月02日
Altium Designer 6.3 と旧バージョンとの互換性
新しいバージョンに移行する際、気をつけなくてはならないことの一つに、データの互換性があります。
Protel 2004 から Altium Designer 6 へのアップグレードでは、ファイルフォーマットが変更されませんでしたので、この互換性に注意をはらう必要はほとんどありませんでした。しかし今回のAltium Designer 6.3 へのアップグレードでは、PCB ファイルのフォーマットが変更されていますので、注意が必要です。
Altium Designer 6.3 の Board Implementation を使い始ると頻繁に現れるのがこのワーニングメッセージです。
これは、Altium Designer 6.0 で作成したファイルを開くと表示され、「VIA とポリゴンとの接続ルールがデザインルールで管理されるように変更されたので、リドロウすると以前とは異なった結果が生じる」ということが警告されます。これはファイルの互換性というよりも機能上の互換性の問題です。
一方、ファイルを保存する時には次のようなメッセージが表示されます。
ここには、Altium Designer 6.3 以前のバージョンでは開けない事が明確に示されており、ファイルフォーマットが変更されたことがわかります。
もし、Altium Designer 6 や Protel 2004 で読めるようにするには、旧バージョンのフォーマットで保存することが必要です。幸い Altium Designer 6.3 では旧バージョンのフォーマットや他の PCB ファーマットでの保存ができますので、互換性の確保は容易です。
File >> Save As... で保存する際にファイルフォーマットを選ぶことができますので、旧バージョンとの互換性を確保したい場合にはここで適切なフォーマットを選択します。(以下は記憶をたよりに説明を加えたものですので多少誤りがあるかも知れません)
アルティウム製品の旧バージョン以外に多くのフォーマットがサポートされており、AutoCAD、HyperLynx 伝送線路シミュレータ、Specctra オートルータなどもいろいろと使い道がありそうです。
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