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2006年08月02日
Altium Designer 6.3 と旧バージョンとの互換性
新しいバージョンに移行する際、気をつけなくてはならないことの一つに、データの互換性があります。
Protel 2004 から Altium Designer 6 へのアップグレードでは、ファイルフォーマットが変更されませんでしたので、この互換性に注意をはらう必要はほとんどありませんでした。しかし今回のAltium Designer 6.3 へのアップグレードでは、PCB ファイルのフォーマットが変更されていますので、注意が必要です。
Altium Designer 6.3 の Board Implementation を使い始ると頻繁に現れるのがこのワーニングメッセージです。
これは、Altium Designer 6.0 で作成したファイルを開くと表示され、「VIA とポリゴンとの接続ルールがデザインルールで管理されるように変更されたので、リドロウすると以前とは異なった結果が生じる」ということが警告されます。これはファイルの互換性というよりも機能上の互換性の問題です。
一方、ファイルを保存する時には次のようなメッセージが表示されます。
ここには、Altium Designer 6.3 以前のバージョンでは開けない事が明確に示されており、ファイルフォーマットが変更されたことがわかります。
もし、Altium Designer 6 や Protel 2004 で読めるようにするには、旧バージョンのフォーマットで保存することが必要です。幸い Altium Designer 6.3 では旧バージョンのフォーマットや他の PCB ファーマットでの保存ができますので、互換性の確保は容易です。
File >> Save As... で保存する際にファイルフォーマットを選ぶことができますので、旧バージョンとの互換性を確保したい場合にはここで適切なフォーマットを選択します。(以下は記憶をたよりに説明を加えたものですので多少誤りがあるかも知れません)
アルティウム製品の旧バージョン以外に多くのフォーマットがサポートされており、AutoCAD、HyperLynx 伝送線路シミュレータ、Specctra オートルータなどもいろいろと使い道がありそうです。
Links:|Altium 情報局|Altium 問合せ・請求||Altium Designerユーザ情報サイト|
- by Jono
- at 2006年08月02日 23:30
- in Altium Designerの機能/用法