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2006年09月28日

LiveDesign Evaluation Kit

ボードレベルの CAD ツールとして多くの方々に Altium Designer をお使いいただいておりますが、Altium Designer の FPGA 機能についてはまだそれほど多くはお使いいただいていないというのが現実です。

Altium Designer の FPGA ツールは、長い歴史を持つ PCB に勝るとも劣らない優れた機能を備えておりますので、ぜひともこれを有効に活用していただきたいと考えております。

Altium Designer では以下のような特徴により、専門的な知識が無くてもボードレベルから FPGA 設計への移行が容易です。

(1) 回路図と論理記述を混在させたデザインエントリー
(2) ライセンスフリーの論理合成済み CPU コアを標準装備
(3) ボードレベル/FPGA ハードウェア/FPGA ソフトウェアの統合開発環境
(4) FPGA ハードウェア/ソフトウェアの統合デバッグ環境

この 4 つの機能のうち、(1)(2)(3)については、Altium Designer(フルセットの統合版)またはトライアル版であれば、単独で利用することができますが、(4) についてはデバッグ用のボードが必要になります。そしてこのデバッグ用ボードとして販売されているのが NanoBoard であり、そしてその体験版が LiveDesign Evaluation Kit です。これらの仕様については、以下のページをご覧ください。
http://www.altium.co.jp/Products/NanoBoardNB1/
http://www.altium.co.jp/Community/LiveDesignEvaluationBoards/

アンビルコンサルティングには、この LiveDesign Evaluation Kit の手持ちがありますので、デバッグ環境をお試しの際にお貸し出しいたします。

live_kit.jpg

またこれには、デザインウェーブ誌に掲載されたチュートリアル記事のヌキ刷りが入っておりますので、お試しの際には手順書として役立つと思います。Altium Designer のユーザおよびトライアルユーザの皆さんはぜひともご利用ください。

live_doc.jpg

お貸し出し期間は一週間程度、お申し込みは info@anvil.co.jp まで。

Links:Altium 情報局Altium 問合せ・請求||Altium Designerユーザ情報サイト

2006年09月27日

アルティウム サイトの利用法

現在のアルティウム ジャパンのオフィシャルサイト http://www.altium.co.jp/ は昨年の 12月に、Altium Designer 6 のリリースを期にリニューアルされたもので、豊富かつ新鮮な情報が継続的に提供されています。

一方このサイトは「世界各国のコンテンツの統一」というコンセプトでデザインされている様子がうかがえ、国内のサポート情報の不足や和英ページの混在によるストレスを感じることがあります。

特に国内のサポートに関しては、このサイトにはほとんど情報がありませんので、アルティウム ジャパンの旧サイトである http://www.protel.co.jp/ をあわせて利用することが必要になります。

例えば、Altium Designer の日本語チュートリアルなどのドキュメントは、まだ新しいサイトでは提供されていませんが、以下のページから Protel 2004 のドキュメントをダウンロードして利用することができます。
http://www.protel.co.jp/protel/resources/learningguides/index.html

また、Altium Designer / Protel の関連業者を見つける場合には、以下のページのリンクで各社のサイトにアクセスすることができます。
http://www.protel.co.jp/protel/community/jlinks.htm

さらにアルティウムで毎月行われている Schematic とPCB のトレーニングセミナーについても以下のページでその内容を知ることができます。
http://www.protel.co.jp/protel/resources/training/index.html
ただしこのサイトは更新されていませんので、開催日程を知ることはできません。日程については、アンビルコンサルティング info@anvil.co.jp または support@altium.co.jp までお問い合わせください。

セミナーに関しては、Schematic とPCB の他に FPGA 機能にフォーカスしたトレーニングセミナーの開催も予定されています。ただしこのセミナーは毎月の定期開催ではなく、ある程度の人数の希望者が集まった時点で開催されるという形になります。もし FPGA 機能にフォーカスしたトレーニングセミナーの受講を希望される方がおられましたら、info@anvil.co.jp または support@altium.co.jp までご連絡ください。

結論としては、新サイトの情報不足は旧サイトの参照と e-mail による問い合わせで補ってくださいということになります。ただし、旧サイト http://www.protel.co.jp/ については予告なしに閉鎖される可能性がありますので、継続的に必要な情報については参照するだけではなくダウンロードしておいたほうが良いと思います。

Links:Altium 情報局Altium 問合せ・請求||Altium Designerユーザ情報サイト

基板設計業者さんを募集中

アンビルコンサルティングでは、Altium Designer でアートワーク設計を受託されている基板設計業者さんを探しています。

すでに Altium Designer および旧 Protel/プロテル製品は広く浸透しておりますが、その大多数は電子機器メーカやシステムハウスなどの開発部門であり、プリント基板の受託設計が専門の業者さんへの浸透はまだ充分とは言いにくい状況です。

その結果 Altium Designer を使っている開発者が、基板設計を外部に委託しようとしたときAltium Designer で基板設計可能な業者さんがなかなか見つからないという状況が生まれています。

本質的にこのようなアンバランスを是正するためには、Altium Designer をより多くの基板設計業者さんにお使いいただくことが必要なのですが、当面の対応として弊社が Altium Designer で基板設計を受託されている業者さんを探し、基板設計の委託先を探している Altium のユーザに紹介したいと考えています。

もし Altium Designer で基板設計を受託されており、まだ受注の余力のある業者さんがおられましたら、弊社 info@anvil.co.jp までご連絡くださるようお願いします。このブログサイト、または弊社のメインサイトで紹介させていただきたいと考えておりますので、ぜひともご協力くださるようお願いいたします。

Links:Altium 情報局Altium 問合せ・請求||Altium Designerユーザ情報サイト

2006年09月26日

他機種との互換性

Altium Designer 6.4/6.5 では、異機種データの読込み/書出し機能が改良されたことをご紹介しましたが、旧来より Altium(Protel)製品では異機種との互換性が重視されており、現在では非常に多種の CAD データの読み書きが可能になっています。

まず、File >> Open で表示されるファイルのリストをご覧ください。

open.JPG
このリストには CAD フォーマットだけでなく関連するテキストフォーマットも含まれていますが、このリストを見るだけで Altium Designer がいかにに多種のデータをサポートしているかということがわかります。

回路図とPCB の範囲で、読込み可能なフォーマットを整理すると以下のようになります。ほとんどのフォーマットのデータは File >> Open で読み込むことができ、一部のフォーマットについては File >>Import で読込みます。

・回路図データの読込み
- Protel schematic の全バージョン
- P-CAD Schematic ASCII(V15 & V16)
- Orcad Capture(V7 & V9)
- R2000 までの AutoCAD DXF/DWG

File >>Import での読込み
sch_import.JPG
・PCB データの読込み

- Netlist(Protel および Tango)
- Protel PCB の全バージョン
- P-CAD PCB ASCII(V15 & V16)
- PADS PCB ASCII(ASCII 3.5 まで)
- Orcad Layout(V7)
- Specctra RTE
- R14 までの AutoCAD DXF/DWG(電気層への読み込み)
- Gerber - batch および single

File >>Import での読込み
pcb_import.JPG

また書出し可能なフォーマットを整理すると以下のようになります。これらの書き出しは全て、File >> Save As で行うことができます。

・回路図データの書出し
- Orcad DOS schematic
- Protel schematic V4
- Protel ASCII
- Protel schematic テンプレートファイル (ASCII および binary)

sch_save.JPG
・PCB データの書出し
- AutoCAD DXF/DWG
- Specctra DSN
- HyperLynx
- Protel Netlist
- V3 binary
- V4 binary
- V5 ASCII

pcb_save.JPG
また Altium Designer では、階層化された複数の回路図を他機種のプロジェクトファイルのフォーマットで保存することができます。

・プロジェクトファイルへの書き出し
- OrCAD Capture (dsn)
- P-CAD Schematic

project_save.JPG
これだけ多くの異機種、および旧バージョンのフォーマットをサポートした CAD ツールは他に見当たりません。またその変換精度は非常に高く、読み落しやデータ化けはほとんど起こりません。Altium Designer のユーザやトライアルユーザの皆さん。ぜひともこの機能をお試しください!

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Altium Designer 6.4/6.5

Altium Designer 6 のリリース以降リビジョンアップのテンポが速まり、ここで詳細な紹介をする前にもう次のリビジョンがリリースされているという状況になりつつあります。

現在すでに Altium Designer は 6.5 に更新されており、 Altium Designer 6.4 の新機能を紹介する前に次のリビジョンが出てしまいました。 またこの Altium Designer 6.5 のリリースは 9月の初旬であり、もうだいぶ時間がたっていますのですでにアップデートされている方も多いと思います。このため今回はおさらいとしてその改良の方向性を伝えしたいと思います。

まず、8月中旬にリリースされた Altium Designer 6.4 については、すでにお伝えしているとおり PCB 機能を中心に約 180 項目の改良が行われています。そしてその詳細が以下のリリースノートに紹介されています。

http://www.altium.com/files/pdfs/ReleaseNotes-Build6.4.0.7263.pdf

ここに示されている各項目を見てみると、Altium Designer 6.4 での改良は新機能の追加というよりはむしろ、一つ前のリビジョンである 6.3 で追加された新機能の完成度を上げるための改良に力点が置かれていることがわかります。

例えば、PCB 改良点の最初の 3項目を見てみると、

(1) Octagonal pads are now rendered correctly when using Direct X graphics.
(2) Multi-trace routing now displays connection lines.
(3) Multi-trace route finishing angle, as toggled by '\' key, is now relative to the lasttracks rather than absolute.

この(1) は、Altium Designer 6.3 で実現された、Direct X のサポートを改良したものであり、(2)と(3)も同様に 6.3 で実現された Multi-trace routing 機能の改良です。そしてその他の項目も、"now ..... correctly"や"has been improved"というセンテンスを含むものが多く、機能の完成度を上げるための努力のあとがうかがえます。

また、System Level の改良項目で目に付くのは、他の CAD とデータをやり取りするためのデータ変換機能の改良です。P-CAD / PADS / OrCAD の PCB、回路図およびライブラリデータに対する読み込み/書き出し機能に対して多岐にわたる改良が行われています。

この中で特筆すべきは、OrCAD Capture(回路図)の .dsn ファイルへの書き出し機能の改良です。この改良により、Altium Designer の回路図をOrCAD Capture に読み込むことが容易になります。この OrCAD Capture の .dsn の書き出し機能はあまり前面には出てきていませんので、この機能が存在すること自体をご存知ない方が多いのではないでしょうか?

Altium Designer 6.4 ではこのような改良が約 180 項目にわたって行われていまので、一度リリースノートに目を通してみてください。

さらにこの Altium Designer 6.4 がリリースされた後 2 週間くらいで 6.5 がリリースされました。この内容は以下のリリースノートに紹介されています。

http://www.altium.com/files/pdfs/ReleaseNotes-Build6.5.0.7356.pdf

内容を見てみると改良点の数が 6 項目と少なく、Altium Designer 6.4 での積み残しを片付けるためにリリースれたリビジョンのように見受けられます。

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