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2006年09月26日

Altium Designer 6.4/6.5

Altium Designer 6 のリリース以降リビジョンアップのテンポが速まり、ここで詳細な紹介をする前にもう次のリビジョンがリリースされているという状況になりつつあります。

現在すでに Altium Designer は 6.5 に更新されており、 Altium Designer 6.4 の新機能を紹介する前に次のリビジョンが出てしまいました。 またこの Altium Designer 6.5 のリリースは 9月の初旬であり、もうだいぶ時間がたっていますのですでにアップデートされている方も多いと思います。このため今回はおさらいとしてその改良の方向性を伝えしたいと思います。

まず、8月中旬にリリースされた Altium Designer 6.4 については、すでにお伝えしているとおり PCB 機能を中心に約 180 項目の改良が行われています。そしてその詳細が以下のリリースノートに紹介されています。

http://www.altium.com/files/pdfs/ReleaseNotes-Build6.4.0.7263.pdf

ここに示されている各項目を見てみると、Altium Designer 6.4 での改良は新機能の追加というよりはむしろ、一つ前のリビジョンである 6.3 で追加された新機能の完成度を上げるための改良に力点が置かれていることがわかります。

例えば、PCB 改良点の最初の 3項目を見てみると、

(1) Octagonal pads are now rendered correctly when using Direct X graphics.
(2) Multi-trace routing now displays connection lines.
(3) Multi-trace route finishing angle, as toggled by '\' key, is now relative to the lasttracks rather than absolute.

この(1) は、Altium Designer 6.3 で実現された、Direct X のサポートを改良したものであり、(2)と(3)も同様に 6.3 で実現された Multi-trace routing 機能の改良です。そしてその他の項目も、"now ..... correctly"や"has been improved"というセンテンスを含むものが多く、機能の完成度を上げるための努力のあとがうかがえます。

また、System Level の改良項目で目に付くのは、他の CAD とデータをやり取りするためのデータ変換機能の改良です。P-CAD / PADS / OrCAD の PCB、回路図およびライブラリデータに対する読み込み/書き出し機能に対して多岐にわたる改良が行われています。

この中で特筆すべきは、OrCAD Capture(回路図)の .dsn ファイルへの書き出し機能の改良です。この改良により、Altium Designer の回路図をOrCAD Capture に読み込むことが容易になります。この OrCAD Capture の .dsn の書き出し機能はあまり前面には出てきていませんので、この機能が存在すること自体をご存知ない方が多いのではないでしょうか?

Altium Designer 6.4 ではこのような改良が約 180 項目にわたって行われていまので、一度リリースノートに目を通してみてください。

さらにこの Altium Designer 6.4 がリリースされた後 2 週間くらいで 6.5 がリリースされました。この内容は以下のリリースノートに紹介されています。

http://www.altium.com/files/pdfs/ReleaseNotes-Build6.5.0.7356.pdf

内容を見てみると改良点の数が 6 項目と少なく、Altium Designer 6.4 での積み残しを片付けるためにリリースれたリビジョンのように見受けられます。

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