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2006年11月20日

Foundation のトレードアップ

今日はなぜか、既存のユーザ様からのお問い合わせが多い一日でした。

特に午後には、Foundation から Board Implementation へのトレードアップの引き合いを立て続けに2件いただき、大急ぎで見積りをいたしました。

そこで改めて価格を見てみると、Foundation から Board Implementation(および Embedded Intelligence Implementation)へのトレードアップ価格が非常に安価に設定されていることがわかります。

他のトレードアップは全て「差額 + α」の価格設定により、いくらかの上乗せが行われています。しかしこの Foundation から Board Implementation へのトレードアップ価格はピッタリ差額の 598,000円です。

従って、最初にとりあえず Foundation を買っておいて、PCB 設計が必要になった時点で Board Implementation にトレードアップするという買い方をしても、費用の総額は最初から Board Implementation を買う場合と全く変わりません。

このため、Board Implementation の予算が確保できない場合や、すぐには PCB 設計まで手が回らないという場合には、とリあえず先に Foundation を購入するとよいでしょう。

また、現在すでに Foundation をお使いの方々には、新バージョンが出る前に Board Implementation にトレードアップされることをお奨めいたします。

このトレードアップの詳細は以下をご覧ください。
http://www.anvil.co.jp/altium/price/altium_designer_bt1.html

なお弊社では従来からのアルティウム社の慣例に従い、同一クラスの製品の最新版に移行する場合にはアップグレード、上位のクラスの製品に移行する場合をトレードアップと呼んでいます。しかしこの分類には他に意味はありませんので、将来はすべてアップグレードという呼び方に統一するかも知れません。

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中国事情の続編

中国事情の続編をあと少々....

断片的な情報だけですので憶測の域を出ないわけですが、中国では Protel が最もポピュラーな PCB-CAD のひとつであることは間違いないでしょう。

このように普及した理由はいくつか考えられますが、要約するとつぎのようなことが言えると思います。

・ 中国での需要が立ち上がった時期と、Altium 商品の能力が
  急速に進化した時期とが一致した。
・ コスト/パフォーマンスの高さが中国ユーザの支持を得た。
・ Protel 以前の CAD 資産が少なく、特に図研やCADENCEなどの
  先発組との互換性を問われなかった。

そのほかに海賊版と呼ばれる過去の違法コピーの存在や解説本の影響も否定することは出来ません。

余談になりますが、以前中国に出張した知人から「CAD コーナに Protel 解説本が見あたらないので隣に目を移したところ、そこには Protel 専用コーナがあり本棚全部が Protel 解説本だった」ということを聞いたことがあります。これには誇張も含まれていると思いますが、解説本はかなり充実しているようです。

なるほど、これなら普及しても不思議ではないですね。

さらに、Altium Designer 6 がリリースされた今年も勢いは衰えていないようです。

アルティウム社が公開している IR 情報によると、Asia Pacipic における直近の四半期の売り上げが、前年同期比で 118 % (2倍以上)伸びたことが報告されています。そしてその伸びの主たる要因が中国市場での伸びであることが書き添えられています。

このような状況のなかで最も注目すべきなのは、過去に Protel が普及したことよりも、現在 Altium Designer 6 が大変な勢いで売れていることなのではないでしょうか。

Altium Designer 6 には、ボードレベルの設計者向きの高性能な FPGA 開発機能が含まれています。

これを使うと、アーキテクチャや論理記述に関する知識が無くても、回路図上にシンボルを置くだけで CPUを作ることができます。要するに、ボード設計の片手間でいとも簡単にオリジナルCPU の開発ができてしまうわけです。

たぶん中国では、技術先進国とのギャップを埋めるための即効力のあるツールとして、このようなAltium Designer 6 の機能が利用されはじめているのではないかと思います。

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2006年11月17日

海外のCAD事情への対応

今日、エクアドルからAltium Designer のサポートの依頼がありました。もっともこれは現地の方からの依頼ではなく、エクアドルからの要請でAltium Designer の指導のために現地に出向いている日本の技術指導員さんからの依頼です。

結局ある事情があってお断りしたのですが、この例に見られるように最近では海外事情への対応や海外からの要請に応えるため、Altium Designer への取組みが必要になったという事例が増えています。

中でも特に中国の事情に対する対応が課題になっているようで、いろいろな方から中国での Protel / Altium のポジションの高さをうかがわせるような情報をいただきます。

・ 中国の取引先が Protel を使用している。
・ 中国では設計者が個人で Protel を保有している。
・ 買収した会社が Protel を使用していた。
・ 設計者の募集してスキルをたずねたら全て Protel 経験者だった。
・ 中国企業を見学したらほとんどのところで Protel を使っていた。

とにかく中国は Protel だらけの国で、対応が切迫しているようです。

普及している CAD には膨大なデータやノウハウの蓄積がありますので、結局のところ、普及している CAD にあわせざるを得ないという状況が生まれます。

今後は今以上に中国企業との開発/設計レベルでの連携が増えてくるでしょうから、この状況には見過ごせないものがあります。

各社それぞれのレベルで Protel 一色という中国事情への対応が始まっているようですが、今後この動きはさらに加速するのではないでしょうか。

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2006年11月16日

Altium Designer 6 製品紹介セミナー

来月 12 月 4 日、秋葉原にてアルティウム ジャパンによる Altium Designer 6 製品紹介セミナーが開催されます。

約 4時間にわたり、次のようなプログラムでAltium Designer 6 の紹介が行われます。
・ Altium Designer 6 概要紹介
・ Altium Designer 6 による組込み設計ソリューション
・ Breakおよび個別質問コーナー
・ PLMへの適用
・ Altium Designer 6 デモストレーション
・ 特別セミナー
・ Q&AおよびWrap up

プログラムとその内訳を見ると、アルティウムとしては比較的新しい分野である FPGA 開発環境の紹介、および統合プラットフォームの紹介、そして参加者の皆様とのコミュニケーションが主な内容です。

私たち代理店では、知識不足からどうしても新しい分野のツールまでカバーしきれない場合があります。また個々のツールの機能紹介が中心になり、Altium Designer の最大の特徴である DXP プラットフォームが提供する、高度な統合環境についての説明が後回しになる場合があります。

このような面を補うために、この製品紹介セミナーは非常に有効なものになると思います。

dxpplatform.gif

例えばこの図は、Altium Desigfner 6 のシステムの概念を示したものです。すでにご存知だと思いますが、Altium Desigfner では DXPプラットフォーム上に個々のEDA 機能がプラグインされており、これが他社製品との最も大きな違いです。

ところが私たち代理店がデモに伺うとこれを忘れ、PCB の束線配線機能がどうであるとか、配線の押しのけがどうであるとかというような、個々の機能の説明に終始しがちです。

しかし本来は DXP プラットフォームが包括的に提供する機能や、 DXP プラットフォームにプラグインされた多くの EDA 機能の有機的な連携が、エンジニアの設計実務やスタイルにどのように作用するのか、ということのほうが重要なはずです。

今回の製品紹介セミナーでは、このような Altium Desigfner 6 本来の特徴が詳しく紹介されるのではないかと思います。

また、Altium Desigfner 6 を購入した場合アルティウムからは製品本体だけではなく、様々なサポートが提供されます。これらのサポートを提供するアルティウムのスタッフとの交流も有益なものだとと思いますので、ぜひともご参加ください。

Altium Designer 6 製品紹介セミナー
http://www.altium.com/community/events/jpseminarseries/

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2006年11月15日

Altium と OrCAD との違い

今日、PCB-CAD の導入を検討中のお客様から、OrCAD という Altium Designer に良く似た商品があるが、どのように違うのか?という問い合わせをいただきました。

質問の真意はどちらが良いか?ということのようですので即座に、「Altium Designer の方が広範囲に統合が行われているし、PCBエディタの機能が充実しています。そしてなによりも Altium Designer は 会社としては主力商品ですから、力の入り具合が違います」と答えAltium の優位性を訴えました。

まあ一口に言ってしまうとこんなところですが、この回答の出来は 60点くらいですね。

数年前まではこのような問い合わせを頻繁にいただきましたが、最近はめっきり減りました。アルティウムと OrCAD 両者の製品において互いの独自色が強まり、同じ土俵上での ガチンコの戦いが減ってきたという事だと思います。

15年くらい前、Tango は「OrCAD の日本語版」Protel は「OrCAD のWindows 版」というコンセプトで、事実上の業界標準であったOrCAD の牙城に果敢に挑みました。

このころの PC-CAD の製品は回路図エディタとPCBエディタの2種類くらいのものでしたので、ガチンコの避けようがありませんでした。しかし今ではツールの多様化を背景にアルティウムと OrCAD の両者には多くの面で際立った対照が見られ、両者の棲み分けが進んできています。

例えば、統合化への早期のフォーカスと執念によって開発された Altium Designer は、他社製品と比較すること自体がばかばかしくなるほど優れた統合ツールです。これほど高度に統合されたものは他に見当たらず、PCB 統合 CAD を導入される場合にも、他社製品との比較検討はまず不要でしょう。

しかし一方、回路図エディター単体を購入したいという要望に対しては、OrCAD をはじめとする他社製品にどうしても対抗できません。なぜならAltium Designer には回路図エディター単独の商品がないからです。尤も最近ではこのことが周知されてきているようで、回路図エディタを購入したいという引き合いは、ほとんど無くなりました。

このように、今では「統合ツールのアルティウム」「ポイントツールの OrCAD 」という棲み分けが成立しているといえます。

そして最後に、Altiumn Designer は M & A で買収する側の商品であり、会社としての主力商品であること。そして一方の OrCAD は買収された側の商品で、すでに会社としての主力商品ではなくなっているいう、ポジショニングの違いを再確認しておきたいと思います。

OrCAD はCadence Design Systems, Inc.の登録商標です。

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2006年11月12日

アルティウムの知恵袋

今年の4月に旧「プロテル探検隊」からこの「アルティウムの知恵袋」に移行し、すでに半年以上たちました。

プロテルからアルティウムへのブランドの変更とレンタルサーバー業者の廃業が、この「アルティウムの知恵袋」への移行の理由です。そしてこの半年間、頻度は落ちましたがそれなりのペースを保って投稿を続けています。しかし少し気がかりなのは、お読みいただいている(はずの)方々からのコメントの投稿が全く無いことです。

以前とコンセプトは変わりませんが、内容を有益なものにするため古い話題はできるだけ避けるようにしています。以前に一度「古い話はどうでもいいので新しいことだけを教えててほしい」という要望をいただiいたことがありました。最近では高校の授業でも歴史の時間を減らしているようですので、ここでわざわざ古い話題を取り上げる必要は無さそうです。

また、「プロテル探検隊」から「アルティウムの知恵袋」に変わったことを知らなかったという連絡をいただいたこともあります。トップページではいまだに「プロテル探検隊」へのリンクが幅をきかせていますので、これも修正しなくてはなりません。

弊社ではこの「アルティウムの知恵袋」を通じて皆様方との日ごろのお付き合いを大切にしたいと考えておりますので、お気付きの点がございましたら遠慮なく投稿をお願いします。

この不遜極まりない「知恵袋」というタイトルには、名付けた本人でさえも違和感を拭い切れないというのが正直なところですが、ブログということで多少の大風呂敷はご容赦ください。

なお、以前の「プロテル探検隊」は今でもご覧いただけますが、システムが壊れており完全にスタティックな HTML のサイトとして動作しています。このため、コメントの投稿や検索ができませんのでご注意ください。

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2006年11月11日

最近のお問い合わせから

先月の末にこのブログで、"Altium / アルティウム"のキーワードによる検索エンジンからのアクセスが増えてきていることをお伝えしました。しかしその一方、e-mail や電話でいただく具体的な商談では、古くから Protel をお使いいただいているユーザ様方からのアップグレードに関するお問い合わせが増えてきています。

特にProtel 99 SE は、無印の Protel 99 を含めて 6年間にわたり販売が続けられた製品であり、膨大な数(少し大げさですが)のユーザが存在します。ここにきてこれらのユーザの方々のAltium Designer 6 への移行が本格化し始めたようです。

「Protel とAltium Designer との橋渡し」を方針として掲げる弊社としては、極めて自然でかつ期待すべき流れなのですが、そのユーザの多さを考えるとまだまだそのペースは遅いように思います。また、旧 Protel(プロテル)製品 とAltium Designer 6 では、機能的なジャンプが大きく、私共もその敷居の高さにはてこずりました。また製品価格も上昇しており、よりいっそう効率的な運用が求められます。

このようなことから、いまさらながら「Protel とAltium Designer との橋渡し」の重要性を痛感しています。

また最近、年間メンテナンスに関するお問い合わせが増えています。これはアルティウム ジャパンによって、年間メンテナンスのセールスが積極的に開始されたことによるものです。

例えば、次のようなお問い合わせがあります。
- アルティウム ジャパン見積書が送られてきましたがどうすればよいか?
- 年間メンテナンスに加入するとどのようなメリットがありますか?
- 年間メンテナンスの案内はいつ届きますか?
- 年間メンテナンスをアンビルコンサルティングから購入することはできますか?

これらのお問い合わせに対しては随時お答えいたしておりますが、年間メンテナンスについてはアルティウムで直販営業が行われていますので弊社では営業活動を控えております。しかしながら弊社のユーザ様からご要望いただいた場合には、弊社経由でもこの年間メンテナンスを販売させていただいております。

余談になりますが Altium Designer 6 以降アルティウム社では、新バージョンの提供の方法を、(スポットによる)有償アップグレードから年間メンテナンスに移行してきているように思います。これについては一長一短があると思いますが、予算化が容易になることのメリットは大きいと思いますのでぜひともご利用いただきたいと思います。

また、高額 CAD 製品の年間メンテナンスに対してのコラムが旧ブログに残っています。これは、かなり批判的なスタンスで書かれています。またアルティウム製品とは金額も一桁違い、やりかたも異なりますのでアルティウムには当てはまりませんが、もし時間があればこのような年間メンテナンスシステムの良いところだけをお取り入れたものとしてお読みください。
Protel のサポート費用 http://eda.ac/yota/archives/2005/04/protel_8.html

そして最後にもう一つ。数日前に、6月のキャンペーンで提供されるはずのグラフィックカードがまだ届かないというお問い合わせがありました。

この件についてアルティウム ジャパンに問い合わせたところ、在庫の引き当てが遅れて発送が来月になるということでした。まだ届いていない方々にも年内にはお届けできるはずですので、いましばらくお待ちください。

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メールが届かない

最近時々、弊社から e-mail でお送りしたメッセージが相手に届かないことがあり、お客様から返事の督促をいただくことがあります。

原因を調べてみると、どうやら SPAM フィルタによって迷惑メールと勘違いされ、メッセージが捨てられることがあるるようです。多くの場合 Faild のメッセージが返ってこないので、弊社ではこのようなメッセージの未達を知ることはできません。

このような e-mail の信頼性の不足は、 e-mail によるコミュニケーションをベースにした商談スタイルを根底からゆるがしかねない一大事です。このためあわてて調査を初めましたがまだ手探りの状態です。

そこでこの当面の対策として、お返事を差し上げる際には e-mail だけに頼ることをせず FAX、郵便、電話などを併用するようにいたしております。また、 e-mail でメッセージをお送りする場合には、 e-mail の開封確認メッセージ機能を利用することを考えております。

この不具合で一番心配なのは、弊社から e-mail でお送りしたメッセージが届かず、お客様からいただいたお問い合わせを弊社が無視したとういう結果になることです。

弊社ではいただいたお問い合わせに対して、必ず一両日中にお返事を差し上げております。このため、もし弊社からの返事が届かない場合には e-mail のトラブルが疑われますので、お手数ですが弊社に回答の催促をいただくようにお願いいたします。

ちなみに最近では、商談でいただくメールよりも迷惑メールの方が多いという状態で、これにはもうへきへきしています。しかしながら大切なメールが誤って捨てられてしまっては困りますので、SPAM フィルタは利用していません。

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2006年11月08日

Altium Designer 6.6

Altium Designer 6.6 リリースされウェブアップデートが可能になっています。
もっともこれがリリースされたのは一週間くらい前ですので、すでにアップデート済みの方も多いカも知れません。

アルティウム ジャパンの Altium Designer 6.6の新機能!のページによると、225以上もの機能拡張が実現されたということです。リリースノート に示された改良点の項目数を数えてみると、PCB 49% : SCH 10% : FPGA 7% : System : 24% : Embedded 5% : SI 他 1% : CAM 4% となっており今回のリリースでも引き続き、ボードレベルを中心に拡張が行われています。

【重要】アルティウムのトップページのリンクをたどると、Altium Designer 6.6の新機能!は英語のページに飛んでしまいます。英語ページが出てきた場合にはドメイン名をaltium.com から alrium.co.jp に変更すると、日本語のページに切り替わります。

またこの リリースノート では、バグフィックスやちょっとした機能の拡張が目につきますが、いくつかの有用な新機能も追加されています。そしてその主要なものとして、以下の機能がアルティウムのサイトで紹介されています。

アセンブリバリアント
マルチチャンネル設計において、チャンネル毎の部品実装のバリエーションを規定

FPGA設計におけるシグナルインテグリティの検証
NanoBoard 用ドータボードを用いた伝送線路シミュレーションのためのサンプルファイル

曲線矩形パッド形状
アール付きの角パッドのサポート

STEPモデルインポート機能
3D 機械系CADの標準フォーマットであるSTEPフォーマットの読み込みをサポート

これ以外にも、PCBフットプリントウィーザードでは、多くの新しい形状のサポートが行われているなど、見逃せない多くの拡張が行われています。

アルティウムのサイトでは上記の他、What’s New in Altium Designer 6.6 でも図解入りで新機能が紹介されていますのでご覧ください。

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