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2007年01月30日

OrCAD Capture との互換性

アルティウム(旧プロテル)は約 15年前、OrCAD SDT(DOSの回路図エディタ)のWindows 版という位置付けで Advanced Schematic の販売を開始して以来、OrCAD 回路図エディタとの互換性を重視し続けてきました。

現在のAltium Designmer ては、OrCAD DOS 回路図の読み込み機能こそ廃止されたものの、Windoes 版のOrCAD Capture に対しては双方向の互換性を実現しています。

OrCAD Capture 回路図の読み込みは、Protel 99 SE で始めて実現されました。そして次の Protel DXP 以降は OrCAD Caputure フォーマットでの保存(書き出し)が可能になり OrCAD Capture との双方向の互換が実現しました。その後も新バージョンのリリースのたびに改良が加えられ、うまく使えば非常に精度の高い変換ができるようになっています。

しかしながらうまくいかない場合もありますので、その例として OrCAD データの読み書きに関する 2 件のフィードバックをご紹介します。

(1) OrCAD 回路図の読み込み(OrCAD Import)に関して
< 問合せ >  OrCAD Caputureの回路図を読み込んだところ絵柄は正確に再現されたが、デジグネータの文字 が非常に小さく表示される。
< 対応 >  確認したところフォント属性が正しく変換されていないようでしたので、Altium Designer の Find Simular Object で選択して、Inspector で一括変更。ネットを確認してもらったころ正しく出力されているようでした。必要な場合には、OrCAD から Protel ネットリストを出力し Show Differences 機能によって読込んだ後のOrCAD 回路図との比較することにより、完璧に整合性を確認することができます。

(2) OrCAD 回路図への書き出し(OrCAD Export)に関して
< 問合せ >  Altium Designer から出力した OrCAD 回路図を、OrCAD Capture R10で読み込んだところ、複数の回路図のうちの最初の1枚しか読み込めない。
< 対応 >  確認したところ確かに指摘とおりの症状がでました。アルティウム ジャパンで調べてもらったところ、OrCAD Capture R9.2 と R15.7 なら正しく読めるということでした。ちなみに、Altium Designer から出力される OrCAD 回路図のりビジョンは R7.2 のようです。ユーザには、R10 以外の OrCAD で読み込んでいただくようにお願いしました。

このようにいくつかの不具合も報告されていますが、おおむねこのOrCAD Import/Export に関する評価は高いようです。常用しているユーザも多いようですので、機会があれば一度お試しください。

OrCAD、OrCAD SDT、OrCAD Capture は Cadence Design Systems, Inc. の登録商標です。

Links:Altium 情報局Altium 問合せ・請求||Altium Designerユーザ情報サイト

2007年01月29日

Altium Designer のライセンス管理システム

Altium Designer では、デザインエントリー機能を統合したツールのセットにFoundation という名前が付けられており、基板設計の機能を統合したツールのセットには Board Implementation という名前が付けられています。

そして商品として販売される場合、Board Implementation は単体で販売されず、必ずFoundation を付けて販売されます。ちょっとわかりにくいまもしれませんが「基板設計を行うためには Board Implementation が必要であり、この Board Implementation を買えば必ず Foundation が付いてくる」ということです。

そこで生じるのはこの、Board Implementation の一部である PCB エディタと、Foundation の一部である回路図エディタとを、別々のユーザが個別に使用することできるのか?という疑問です。

日本では、回路設計と PCB 設計がそれぞれ別の技術者によって分業されていることが多ので、回路図エディタと PCB エディタを個別に使用出来たほうが好都合な場合が多々あります。しかし残念ながら Altium Designer ではこのような使い方はできません。

Protel 99 SE 以前は、各機能を個別に使用することができましたので、古いバージョンから移行される場合にはこの点に注意することが必要です。

また Protel 99 SE は、フローティングライセンス仕様の製品しかなく、スタンドアロンで使用される場合にもこのフローティングライセンス仕様の製品が供給されていました。このため、Protel 99 SE からAltium Designer へのの移行の際に、以前と同等のライセンス形態を保つためには、ネットワークライセンスを選ぶ必要があります。

アルティクム製品は、世代交代のたびに大幅に機能のアップデートが実現されてきましたが、ライセンス管理の方法もそのたびに変わってきていますので注意が必要です。

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Altium を出先に持ち出す

最近は Altium Designer のネットワーク版のご要望が増えてきましたが、この場合に問題になるのが Altium Designer を社外に持ぢ出して使いたい場合です。ネットワーク板はサーバーに繋がないと使えませんので、社外への持ち出しが必要になる場合には事前に手を打っておかなくてはなりません。

そこで、5ライセンスの導入を行う場合を想定してその方法を探ってみます。

(1) 5ライセンスのネットワーク板の場合
この場合には、WAN を利用して出先から社内にあるサーバに接続すること以外に手段はありません。仮に力ずくでサーバを持ち出したとすると、客先で Altium Designer を使うことができますが、社内のAltium が使えなくなります。

(2) 4ライセンスのネットワーク版 + 1 ライセンスのスタンドアロン版に分割した場合
この場合には、ノート PC にスタンドアロン版をインストールしておけば、容易に持ち出すことができます。ただしこの場合にはPC が1台の持ち出し専用機に固定されますので、いつも社内で使っている PC を出先に持ち出すような利便性を得る事は出来ません。またフローティングするライセンスが 4ライセンスになり、ライセンスの利用率(稼働率)は多少低下します。

(3) 4ライセンスのネットワーク版 + 1 ライセンスのネットワーク版に分割した場合
Altium Designer がインストールされているクライアントをライセンスサーバーとして共用することができます。このため、持ち出し用のノートPC にAltium DZesigner とライセンスサーバーの両方をインストールして、1ライセンスのネットワーク版をこの ノート PC で利用することができます。この場合には、持ち出し用 PC は固定されますが社内に持ち帰って LAN に接続すれば、合計 5 ライセンスをフローティングライセンスとして使用することができます。

(4) 4ライセンスのネットワーク版 + 1 ライセンスのネットワーク版に分割した場合 - その 2
最近 PC が小さくなりましたので、サーバーを持ち出すということが非現実的な話ではなくなってきたように思います。例えば以下のPC は超小型であり重量も 500g 以下のようですので、常用のノート PC と一緒に持ち出すこともできるのではないでしょうか?
http://www.oqo.com/(メーカー)
http://journal.mycom.co.jp/news/2004/10/15/005.html(MYCOM)

このような小型 PC にライセンスサーバをインストールし、サーバごとライセンスを持ち出すとします。この場合クライアントは、持ち出し専用機ではなくいつもAltium Designerを使っている自分の PC を持ち出すことができます。またライセンスサーバーを社内に持ち帰った後は 5ライセンスの全てをフローティングライセンスとして使用することができます。

この場合の最大の問題は小型 PC の価格が高いことでしょう。また、小型とは言え出張時に荷物が増えることは好ましくありません。

以上のように、Altium Designer を社外に持ち出すためのいくつかの方法があります。しかしいずれの方法にもメリットとデメリットがありますので、事前の検討が必要です。またあわせて、ライセンス使用許諾条件の再確認を行うことも必要です。

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Router Solutions (RSI)

先日 Protel フォーマットの PCB データを他社の PCB フォーマットに変換したいという問合せがありました。PCB フォーマット変換なら RSI(Router Solutioms Inc.)ということでホームページをのぞいたところ、RSI 社は半年前に Mentor Graphics に買収されていました。
http://www.rsi-inc.com/acquisition.aspx (買収に関する Q&A)
http://www.rsi-inc.com/(トップページ)

RSI 製品は旧テクスパートが日本に持ち込み、PCB トランスレータをはじめとする数多くのデータ変換ソフトが販売されました。なかでも ガーバーと DXF との間の相互変換ソフト CAMCAD は大ヒットし、この分野の業界標準的な地位を獲得しました。

その後、旧テクスパート→プロテルジャパン→アルティウムという変遷があり、さらに 2001年に創業社長である Mr. Wolfgang Schenke が亡くなったということもあり、関係が疎遠になっていました。そして昨年、Menret Graphics という巨大な同業社に買収されましたので、これからはもう以前のように親密な関係を持つことは無さそうです。

RSI ビジネスは RSI 製品を売り上げで収益を得るというよりも、むしろ旧Protel 製品の普及させるためのバックアップとしての性格を帯びていました。このため、いま振り返るとリラックスして取り組めた楽しい商売でした。

rsi_cat.gif

ところで、なぜ このトランスレータ専門の会社の名前が Router Solution なのかということに疑問をもたれる方も多いと思います。実は RSI 社の最初のビジネスは、自動配線ツールの販売だったのです。

最初、RSI社は外部より調達したオートルータに自社開発のトランスレータ(PCBソフトとの間のデータ変換ソフト)をつけて販売するのが仕事でした。社名が Router になっているのはこのためです。

15年くらい前の製品ですが、PADS SuperRouer という自動配線ツールをご存知な方もおられると思います。これは RSI から供給をされた製品です。RSI 社ほこれを PADS に販売した後、データ変換専門のビジネスモデルに移行しました。

いろいろと変遷はありましたが、これからもこの安定な組織の中で、たんたんとトランスレータの開発が続けられることでしょう。

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2007年01月05日

優待価格と割引制度

アルティウム製品には標準小売価格が設定されており、一般企業の皆さんに新規購入いただく場合にはこの価格が適応されます。

一方、アルティウム製品をお使いいただいているユーザ様に対しては、アップグレード価格や優待割引価格が設定されています。また教育機関でご利用いただく場合には、アカデミックディスカウントが適応されます。

そこで今日は、これらのお得な特別価格についてのおさらいをしてみたいと思います。

(1) アップグレード
旧製品から最新のバージョンにアップグレード(バージョンアップ)する場合の価格です。標準小売価格の 30% 程度の価格に設定されています。ただし、一世代前の製品にしか適応されず、それよりも古い製品に対しては旧製品ユーザ向けの優待割引が適応されます。

また年間サポートにご契約いただくと、その期間内アップグレードが無償で行われますのでアップグレードよりも安価に最新版を入手することができます。
http://anvil.co.jp/altium-info/cadlog/2006/12/post_26.html

(2) トレードアップ
今お使いの製品から上位の製品に移行する場合の特別価格です。標準小売価格の差額または差額 + αに設定されています。旧製品から上位製品の最新版へトレードアップすることも可能です。

(3) 旧製品ユーザ向けの優待割引
2世代以上前のバージョンの製品から、最新バージョンに移行する場合には、アップグレード価格は適応されず、この優待割引きが適応されます。標準小売価格に対して最大 25% の割引きが行われます。いろいろなケースが考えられますので、適応の範囲はその都度お打ち合わせさせていただくことが必要です。
http://anvil.co.jp/altium-info/cadlog/2006/06/post_8.html

この場合はアップグレードではありませんので、旧ライセンスは消滅せずそのまま残ります。従い優待割引きによって最新バージョンを入手した後も、引き続き旧ライセンスを使用することができます。

(4) ノードロック版からネットワーク版への移行
ノードロック版からネットワーク版へは、両者の標準小売価格の差額にて移行することができます。

(5) 教育機関向け価格
教育機関向けには、アカデミックディスカウントが適応され、割安にご購入いただくことができます。特に、複数のライセンスをご購入いただく場合には非常に安価な価格設定が行われています。この割引きにより多くのライセンス(例えば50-100ライセンス)を購入して、授業で使用することも可能になります。

また公的研究機関に対しても、一定の条件を満たす場合にはアカデミックディスカウントが適応されます。例えば、文部科学省所轄の公的機関等が教育用途として認められ、アカデミックディスカウントの対象になります。

このアカデミックディスカウントについては、いろいろなケースが予想されますので、適応範囲とその価格については事前にお問合せください。

また以下の価格についてのお問合せをいただくことがありますが、アルティウム製品にはこれらの場合の特別な値引き設定はありません。

(1) ライセンスの追加
すでにお使いのアルティウム製品のライセンス数を追加する場合、特別な割引価格は設定されておらず、新規購入の場合と同じ標準小売価格が適応されます。

(2) ボリュームディスカウント
同時に複数のライセンスをご購入いただく場合においても割引価格は設定されておらず、新規購入の場合と同じ標準小売価格が適応されます。しかし、各販売店で適応の妥当性を判断し、販売店の裁量によっていくらかの値引きができることになっています。

ライセンスの追加とボリュームディスカウントについては、アルティウム社の割引き価格の設定はありません。しかしこれらの案件に対しては、営業/サポート経費の削減が見込めますので、この額に見合う値引きを検討させていただきます。

以上のように割安な価格で製品をお届けできる場合がありますので、お引き合いをいただく場合には事前にご確認ください。

Links:Altium 情報局Altium 問合せ・請求||Altium Designerユーザ情報サイト


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