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2007年09月13日

他社のツールを併用する

Altium Designer 6 には驚くほど多く種類のツールが統合されていますが、あらゆる要求にこれだけで対応できるかというと、決してそうではありません。

例えば、EMC 解析や熱解析、電源ノイズ解析(パワーインテグリティ)などの解析ツールは Altium Designer 6 には含まれていませんので、他社のツールを利用することが必要になります。

また、定番のポイントツールとして実績のあるハイエンドツールを使用したい場合や、持ち合わせのツールを再利用したい場合があります。

このような場合には、これらの外部のツールとのインターフェースが必要になります。そこで、いくつかのケースを取り上げその方法を紹介したいと思います。

(1) CADENCE SPECCTRA オートルータを使用したい。
自動配線ツールとして、実績のある SPECCTRA オートルータを使用したい場合、Altium Designer 6 では SPECCTRA で使用されている dsn ファイルでの保存と rte ファイルの読み込みが可能ですので、何ら特別な手段を講じる必要ありません。
すでに SPECCTRA をお持ちの方には大変便利だと思います。

(2) HyperLynx シミュレーションツールを使用したい。
Altium Designer 6 ではできないEMC 解析を行いたい場合や、すでにお持ちの HyperLynxをお持ちの場合には、Altium Designer 6 の持つ HyperLynx の hyp フォーマットで保存することにより、すぐに利用することができます。


dsn.JPG

また、上記 SPECCTRA の dsn フォーマットは、CADENCE 社以外でも多くのベンダーがインターフェイス用のフォーマットとして使用していますので、これを介して Altium Designer 6 の外部ツールとして使用できるものがいくつもあります。

・EMI抑制支援ツール DEMITASNX
Altium から出力された dsn でインタフェイスが可能なことが確認されています。
http://www.demitasnx.com/

・ パワーインテグリティ Sigrity
http://www.ate.co.jp/fmhp2/products/sigrity/speedxp/index.php
http://www.ate.co.jp/fmhp2/products/sigrity/speedxp/specification.php
dsn フォーマット経由で Altium 製品とインタフェイス可能なことが明記されています。

このほかにも、dsn フォーマットでやり取りが可能なツールがいろいろありそうなので、探せばいいのが見つかるかも知れません。

これらを利用することも、Altium Designer 6 を効果的に活用するための、ひとつの方法なのではないでしょうか?

CADENCE、 SPECCTRA は Cadence Design Systems, Inc. の登録商標です。

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