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2007年10月01日

ライセンスのあれとこれ

引きつづき、ライセンス管理のシステムに関する疑問にお答えいたします。

ライセンスロックの方法について - ハードウェアキーはありますか?

Altium Designer には従来用いられていたようなハードウェアキー(通称ドングル)はなく、この代わりにライセンスキーファイルが用いられています。

Altium Designer を購入すると、顧客番号とアクティベーションコードが提供されます。Altium Designer(またはそのライセンスサーバ)がインストールされている環境から、Altium 社の認証システムにアクセスし認証を受けます。認証後、ライセンスキーファイルが送られてきますので、そのキーファイルを規定の場所にコピーします。

このキーファイルは従来のハードウェアキーと同じように機能し、インストールされている Altium Designer を使用可能な状態にします。ただし従来のハードウェアキーのように、他の PC に差し替えて使用するということはできませんので、PC の入れ換えが必要になった場合には認証作業を再実行しなければなりません。

また、このライセンスキーファイルは、Altium Designer ライセンスの機能を決定します。

例えば Altium Designer には、製品版、トライアル版、タイムライセンス版、ネットワーク版、フルセット、Foundation、Board Implementation など様々な種類があります。しかしどのライセンスを購入しても、提供される CD-ROM は変わりませんので、インストールされるプログラムは全て同じです。

これらの機能のバリエーション、例えば製品版とトライアル版の違いはライセンスキーファイルによって作られます。このため製品版を購入した場合でも、トライアルプログラムがハードディスク上に残っている場合には製品版プログラムの再インストールは不要です。

この場合、製品ライセンスの購入によって提供された新しいアクティベーションコードで再度認証を行い、送られてきた新しいライセンスキーファイルに差し替えるだけで、トライアル版が製品版に早変わりします。

ライセンスサーバプログラムの動作環境とその動作について

ライセンスサーバは、ライセンスサーバ用のプログラムをサーバとして用意されたPCにインストールします。このライセンスサーバー用プログラムは、Windows2000以降の NT 系 OS 環境で動作します。

これらの使用可能なOS のうち、Windows 2003 Serever および、Windows Vista についてはインストール後の設定変更が必要です。またOS はサーバ用 である必要はなく、Windows XP Home Edition のようなクライアント用のOS でも充分です。Windows のサービスとして動作する小さなプログラムですので、リソースをほとんど消費しません。このためOS が安定に動作していれば非力な環境でも問題はありません。

サーバーというとつい大げさに考えてしまいがちですが、大それたものは必要なく、ごく普通の PC で充分だということです。

ライセンスサーバーは、単一のネットワーク上にあるクライアントに対しては、ブロードキャストによって自動的に接続を確立します。サブネットにより分断されている場合または、WAN 経由の場合には コンピュータ名または IP アドレスによって、クライアントを指定することが必要です。

サーバの設定はいたって簡単です。ほとんどトラブルには遭遇しませんが、以前に一度インターネットセキュリティの影響で接続がうまくいかないことがありました。このときは、Altium Designer の DXP.EXE をインターネットセキュリティから除外するように設定することにより回避できました。

DXP ライセンス・サービス・セットアップ・ ガイド
http://www.altium.com/files/learningguides/JP/GU0103_DXPLicenseServiceSetupGuide_jp.pdf

Links:アルティウム専門店トップページ||Altium Designer 評価版


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