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2007年10月23日

グローバルチェンジが無い

一括変更の方法についての問合せが多いので、旧プロテル探検隊から転載いたします。

旧 プロテル製品のユーザが良く使う機能のひとつに、グローバルチェンジがあります。この機能は、一括変更の手段として Protel 製品に初期の段階から備えられていましたが、Altium Designer ではこの機能がなくなり他の機能に置き換えられています。

グローバルチェンジは Protel DXP からなくなりました。Protel DXPを受け取ったとき、この機能がなくなっている事にはすぐに気が付いたものの、これに変わる新しい機能を見つけるのに結構手間取ったことを記憶しています。おそらくAltium Designer のユーザのみなさんも、この機能を見つけるのに難儀されることと思います。

Altium Designer では、一括変更は Find Similar Objects と Inspector の2つを組み合わせて行うように変更されています。手順は以下のとおりです。

(1) 編集対象の上にマウスのカーソルを移動し、右ボタンを押すとポップアップメニューが現れる。
find1.jpg
(2) ニューから Find Similar Obuject を選ぶと、ダイアログボックスが現れる。ここで、一括条件の対象を絞り込む。この例ではResistor に絞り込んでいる。Select Matching にチェックがなければ、チェックを入れる。このあとApplyボタンを押し、そしてOKボタンを押す。
find2.jpg
(3) 動的にInspector ダイアログボックスが表示される。この画面の値を修正することにより、絞り込まれた編集対象の属性値を一括変更することができる。
insp.jpg
(4) さらに、List Window を使って一覧形式により 一括または、個別に属性値を変更することができる。List Window は、初期状態が表示モード(View)になっているため、編集モード(Edit)に変更することが必要。
list.jpg
これらの機能を使うと、従来以上に的確に対象を絞り込むことができ、より広範囲な属性の一括変更が可能になります。

InspectorとList Window は、データベースに直接アタッチしていますので、確認メッセージなしにデータが書き換えられます。もし間違った変更を行った場合にはUndoで復帰できます。

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