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2007年10月09日
Room が邪魔なときには...
とりあえず、導入直後は基本的な機能だけを使って仕事を始め、徐々に高度な機能へと応用範囲を広げていくというのが、スムーズな立上げを実現するため一般的な方法です。
Altium Designer の場合も例外ではなく、このような方法で運用を開始されている方々が多ようです。
この段階でいただくお問い合わせは、環境設定やデザインルールの設定に関するものが多いのですが、良くいただくお問合せの一つに、Room を消すのが煩わしいので出ないようにしたいというものがあります。
Room は、Update PCB で最初に PCB にデータを移すときに回路図シート 1枚に対して 1 つ発生し、その回路図上の部品が四角い箱でグループ化されます。そしてこの四角い箱は、部品配置が終わって Room を消去した後も、Update PCB を行なうたびに現れます。
とりあえずこの Room を使わないという場合には、Comparator の設定変更により出てこないようにすることができます。
Comparator の設定画面は、プロジェクト >> プロジェクト オプション を起動し、表示された Options for PCB Project ... のダイアログボックスから Comparator タブを選択することにより現れます。この画面に 2箇所の Room に関する設定項目がありますがこのうちの、Extra Room Definitions の設定を「違いを無視」に変更することにより、Update PCB での Room の発生を止めることができます。
Altium Designer はデザインデータ間の整合を取るために、Comparator 機能を使って双方の間の違いを検出します。どのオブジェクトをこの Comparator の検出対象に含めるかということをこの画面で設定でき、上記のように「違いを無視」に変更することにより、 Room が違いの検出の対象から外されます。
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- by Jono
- at 2007年10月09日 00:00
- in Altium Designerの機能/用法
Comments
Room は部品のクラス(グループ)をグラフィカルに取り扱うための機能です。例えば部品配置の過程で任意の部品をグループ化し、このグループ対して他の部品とは異なったデザインルールを設定することができます。
デフォルトの設定では、回路図シート 1枚に対して 1個の Room が自動発生し、それぞれの回路図上の部品がグループ化されます。これ対して、任意のデザインルールを設定したりグループで移動したりすることができます。
例えば基板上に電源回路が載っているような場合、電源回路と他の回路がそれぞれ別のルームでクラス分けされていると、それぞれを一括して動かしたり、異なった条件でルールチェックを行なうことができるので便利なのではないかと思います。
Room の機能は、[デザイン] >> ルームコマンドや、デザインルール設定の Room Definition の設定項目をご覧になるとだいたいわかると思います。この Room 自体は名前と境界が設定されるだけで、Room に属する部品はコンポーネントクラスで定義されます。
Room はマウスでクリックするとハンドルが出ますので、この状態で Delete キーを押すと消せます。
- Jono
- 2007年10月12日 11:14
ありがとうございました。ルールを設定して試してみたいと思います!
- myu
- 2007年10月18日 00:19
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そもそもRoomは何のために使うのか?使うとどんな便利なことがあるのか分かりません。又、Roomの中心に"Sheet1"などと回路図シートの名前が出てきてしまい邪魔です。消す方法はあるのでしょうか?