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2007年11月14日

情報源としての価値を問う

最近よく、アンビルコンサルティングの web 情報に対して、ポジティブな反応をいただくようになりました。

メインサイトやこのブログサイトへのアクセスが、それほど増えているといういうわけではありませんので、ようやくページの内容が使い物になるレベルになったということなのではないかと思います。

よくいただくのは、「このブログでの解説が役立った」というものです。また、先日デモにお伺いしたお客さまのところでは、弊社 web ページをプリントし、不明部分にアンダーラインを引いて質問の準備をしていただいておりました。

Altium Designer に関しては、アルティウム ジャパンのサイトで膨大な情報が提供されていますので、弊社 web 情報の必要性については自問することもたびたびありました。しかしここにきてようやくポジティブな反応が増え、代理店としてメーカとは違ったポジションで情報を発信するということの重要性を再認識しています。

そこで、なぜ代理店からのメッセージが有効なのかを考えてみました。

(1) 自己紹介ではなく第三者による紹介

メーカ自身が製品を紹介する場合、その製品の良いところを声高に説明します。しかしこれはいわば自己紹介ですので、いくら「僕はスゴイ」と主張したところで、まわりに「彼はスゴイ」といってくれる人がいない限り、なかなか「君はスゴイ」と思ってくれる人は増えません。

代理店が第三者か?というと微妙なところです。しかし客観的な視点を維持することにより、「彼がいかにスゴイか」という代理店の講釈が、メーカの自己紹介とは違った説得力を持つことができるはずです。

ここに代理店が情報源としての価値を見出すことができます。しかし、クローン人間のように同じメッセージを発していても役立つはずはありませんので、レビュー記事のような具体的で客観性のあるメッセージを発信できるように心がけています。

(2) 取り扱い説明書ではなく解説書的な説明

メーカの場合には基本的な姿勢として、その製品が持つ全ての機能を網羅した説明を行なうことが必要です。しかし代理店の場合には、お客さまのニーズに合わせて内容を絞り込むことにより、要点に集中した丁寧な解説を行なうことができます。ちょうど、メーカの用意する「取説」と本屋に並んでいる「解説書」のような違いがあると思います。

ここにも代理店が情報源としての価値を見出すことができます。このため、お客さまとのQ&A をより活性化させることによりお客様のニーズをつかみ、正しくフォーカスされたメッセージを発信できるように心がけています。

一方、代理店から発信された情報にはご注意いただかなくてはならない面もあります。

まず、いかに解説がもっともらしくてもその内容については、メーカの責任の範囲外であるということです。例えばこれも「取説」と「解説書」の違いのようなもので、メーカは「取り扱い説明書」に示されている内容に対しては責任を持ちますが、当然のことながら書店に並んでいる「解説書」の誤りには関知しません。

もうひとつ、状況は常に変化していますので、代理店がこの変化に追従できず、古い情報が発信されている可能性があります。このため情報の信憑性については、メーカと代理店の間に格段の差があります。

このような性格をご理解いただいた上で弊社の web 情報をご利用ください。

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