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2008年01月17日

Altium Designer のレポート

言うまでも無くCAD ツールの最大の利点は、データによる設計情報の伝達が可能なことですが、図面の目視による情報の伝達においても CAD には多くの利点があります。特に Altium Designer は多くの優れたレポート機能を備えており、これらから生成される多彩なドキュメントを設計内容の確認や、次の工程への情報の伝達に利用することができます。

そこで今回は、数ある Altium Designer のレポート機能の中から主要な 3 つの機能を紹介します。

(1) スマート PDF
回路図やPCBなどのデザインデータを PDF フォーマットへ変換します。
プリンタドライバとして組み込まれた PDFWriter/Acrobat DistillerPDF などを利用する場合よりも格段に操作性がよく、任意の複数のドキュメントを一気にPDF フォーマットで保存することができます。また、PDFのしおり機能を利用して目的のオブジェクトにジャンプすることができます。

smartpdf1s.jpg
smartpdf2s.jpg
Altium Designer の製品ライセンスが無くても、フリービューワを利用すれば図面を開くことができますが、このスマート PDF機能を利用すればこれよりもさらに簡便な方法で回路図を利用することができます。

(2) ライブラリレポート
ライブラリファイルに含まれている部品の図面を自動的に作成します。回路図シンボルやフットプリントの絵柄と寸法が示されます。事前にライブラリの内容を確認したいという場合に便利です。また設計完了後にプロジェクトライブラリを作成してそのライブラリからライブラリレポートを作成することにより、設計に使用した部品に誤りが無いかどうかのチェックを容易に行なうことができます。

librep1s.jpg
librep2s.jpg
なおこのレポートは WS Word および html フォーマットで保存することができます。

(3) 部品表 (Bill of Materials)
フォーマットを柔軟にカスタマイズすることができます。表示項目を部品の属性およびスペシャルストリングから自由に選択するこtができます。また、リンクしている回路図シンボルとPCBフットプリントの両方の属性を表示項目に加えることができます。さらに、グループ化の機能がありますので部品手配の際に必要になる員数の集計を自動的に行なううことができます。

boms.jpg
bom2s.jpg
すでにこれらの機能をお使いの方も多いと思いますが、まだお使いでない導入直後のユーザやトライアル中の皆様は是非とも一度お試し下さい。

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