Main Contents

2008年01月29日

プロテルからアルティウムへ

Altium Designer 6 はその急速な進化により、旧来のプロテルには無い高度な機能を備えた製品として認知され、開発現場に広く浸透しきています。このことはプロテルからアルティウムへの移行が順調に進んでいることを示していますが、プロテルを過去の遺物として無視できるようになるまでには、まだまだ時間がかかりそうです。

以前から Altium Designer 6 の引き合いをいただく際には、プロテルの旧バージョンに関連する質問が多かったのですが、今年に入ってからも相変らず次のような質問が毎日のようにあります。

・ プロテルからアルティウムに変わったのは知っているが、以前のプロテルの後継は
  アルティウムのどの機種なのか?
・ 以前プロテルを使ったことがあるが使い勝手や機能はどう変わっているか?
・ 取引先では古いプロテルを使っているが、Altium Designer 6 を買えば取引先と
 データを共有することができるか?

これらは、アルティウムへの移行の過渡期であるがゆえに生じる疑問ですが、プロテルは10年以上にわたり大量に販売され、今でもまだたくさん現役で使われていますので当面はプロテルとの縁を断ち切れる状況にはならないでしょう。

そこであらためてプロテルからアルティウムへのみちのりを整理し、皆様に安心してAltium Designer 6 をご購入いただけるよう、少々おさらいしてみることにしました。

まず、初期のプロテルから Altium Designer 6 に至るまでの、アルティウム基板設計ツールの進化の経緯をご覧下さい。

Protel2altium.JPG
この一覧に示されているとおり、プロテルデザインシステムの後継は Altium Designr 6 です。そして、従来の Protel 98 や Protel 99 SE 統合版に相当するのが、Altium Designr 6 Board Implementation であり、従来のプロテル回路図エディタ(Schematic)の後継は、Altium Designr 6 Foundation です。

デザインエントリーツールである Altium Designr 6 Foundation は旧プロテルの回路図エディタとは異なり、シミュレータや一部の PCB の機能など、デザインエントリーに必要な機能を完備した統合ツールです。現在の Altium Designr 6 では、従来の Schematic に相当する回路図エディタ単品の販売は行なわれていません。

プロテルからアルティウムへの進化に伴い機能が大幅に増えましたが、回路図やPCBのそれぞれの編集機能は上位互換のコマンド体系を保ちつつ、わりとリニアに進化していますので操作に戸惑うことは少ないと思います。しかし統合環境については計 3回の大きな変更が行なわれていますので、慣れるまでに少々時間がかかるかも知れません。

全ての旧バージョンのプロテルで設計した回路図/PCB/ライブラリのファイルは、最新の Altium Designer 6 に読み込んで再利用することができます。また Altium Designer 6 で作成した回路図ファイルについては、Protel 98(V4)、PCBファイルについてはPCB3(V3)フォーマットで保存できますので、これ以降のバージョンであれば読み込むことができます。

今回はとりあえずこんなところですが、まだまだ旧プロテルに関連する情報が不足しているように思います。そしてまたプロテルとアルティウムの橋渡しを生業としている販社として、時代をさかのぼり旧バージョンに向き合うことの必要性をあらためて痛感しているところです。

Links:アルティウム専門店トップページ||Altium Designer trial shop


Copyright © here.