Main Contents

2008年07月29日

Device Sheet/デバイスシート

-------------
注:1 この記事は「アルティウムの知恵袋」カテゴリー「Altium Designer の機能/用法」での最後の投稿です。
すでにこの「アルティウムの知恵袋」は更新を取り止めており、このカテゴリーは「アルティウムの情報箱」の「Altium Designer の機能/用法」に引き継がれています。

注:2 さらにその後「アルティウムの情報箱」も終了し「アルティウムの日替り?情報局」のカテゴリ「Altium Designer の機能」に引き継がれています。
-------------

既存の回路を新しいプロジェクトで使い回す場合に便利な、Altium Designer の Device Sheet(デバイスシート)の機能をご紹介します。

CAD の最大級の特徴の一つとして、データの共有/再利用が容易であるということが上げられます。例えば回路図を書く際には、部品の絵柄をその都度描くのではなく、部品ライブラリから部品を取り出してシート上に配置します。

このことにより、回路図作成に要する時間が短縮されるだけでなく、誤りの少ない回路図を作成することができます。このしくみを回路図シートに応用したのが Device Sheet 機能であり、回路を一つの部品のように取り扱います。

この機能では、既存の実績のある回路を新しい設計に再利用したい場合、既存の回路図を Device Sheet として保存しておき、部品のようにこれを取り出して使用します。例えば、利用頻度が高い電源回路を Device Sheet として保存しておくと、部品を配置するのとおなじように電源回路全体を配置することができます。

回路図を Device Sheet として保存するのは極めて簡単です。Device Sheet の格納場所として設定された特定のフォルダーに、回路図を保存するだけです。

以下のページで、任意のフォルダーを Device Sheet の格納場所として登録します。

devicesheet.gif
回路図上への配置は、[ 配置 ] >> デバイスシートによって行います。

place_device_sheet.gif
以下はデバイスシートが配置された回路図の見本です。

digital_amp_dv.gif
デバイスシートはシートシンボルと良く似ていますが、シンボルの角が円弧になっており中央には大きなリサイクルマークが表示されます。またシート上に配置されたデバイスシートの回路情報は修正することができません。

実績のある過去の回路図データを再利用する場合には、不用意にデータが修正されないよう注意することが必要ですが、デバイスシートを使用するとこのような心配は不要です。

この Altium Designer の Device Sheet は、実績のある既存の回路をオリジナルのまま再利用したい、という場合に最適です。是非とも一度お試し下さい。

アルティウムの情報箱 「Altium Designerの機能/用法」 に続く

Links:Altium 情報局Altium 問合せ・請求||Altium Designer アルティウムユーザ・サポート


Copyright © here.